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闇金利用者の心理状態とは?警戒心が消え、最後に再び恐怖へ戻るまで

闇金利用者の心理状態を表したイラスト。借入前の恐怖、借入後の安心、闇金への慣れ、取り立てによる再びの恐怖までの心理変化を描いている。

闇金を利用する人は、最初から何も考えずに申し込んでいるわけではない。

むしろ、初めて闇金を利用する前には、かなり強い警戒心や抵抗感を持っている人が多いのではないだろうか。

「本当に借りて大丈夫なのか」

「取り立てをされたらどうしよう」

「闇金から借りるところまで来てしまった」

そうした葛藤を抱えながら、それでもお金が必要で、ほかに借入先が見つからない。

そして最終的には、闇金への恐怖心よりも「今すぐお金が必要」という現実が勝ち、恐る恐る申し込みをする。

しかし、闇金利用者の心理で本当に危険なのは、その後だ。

実際に借りてみると、想像していたほど怖くない。

担当者は優しく、お金もすぐに振り込まれる。

その経験によって、それまで持っていた警戒心や抵抗感が少しずつ消えていく。

そして闇金に対する「免疫」がついた結果、借入件数が増えていく。

最終的に返済ができなくなり、取り立てが始まったとき、最初に感じていた恐怖心を再び思い出すことになる。

闇金利用者の心理は、簡単に言えば、

恐怖 → 安心 → 慣れ → 再び恐怖

という流れをたどることがある。

今回は、闇金利用者がどのような心理状態で借入を始め、なぜ複数の闇金を利用するようになり、取り立てによって再び恐怖を感じるのかを考えていく。

闇金へ申し込む前には強い警戒心と葛藤がある

初めて闇金へ申し込むとき、多くの人は警戒しているはずだ。

闇金という言葉そのものに、

「危険」

「高金利」

「取り立て」

というイメージがあるからだ。

だから申し込みボタンを押すまでには、かなりの葛藤があるだろう。

本当は借りたくない。

危険なのも分かっている。

しかし、お金は必要だ。

正規の金融会社からは借りられない。

家族や知人にも頼めない。

今日中に支払いをしなければならない。

こうした状況になると、

「闇金だから借りたくない」

という心理と、

「それでも今すぐお金が必要」

という現実がぶつかる。

そして最終的には、お金の必要性が警戒心を上回ってしまう。

闇金が安全だと判断したから申し込むのではない。

危険だと思いながらも、ほかに選択肢がないと感じて申し込む。

ここが最初の心理状態だ。

借りてみると「思っていたより普通だった」と感じる

ところが、実際に闇金から借りてみると、利用前に想像していた状況とは違うことがある。

担当者がいきなり怒鳴ってくるわけでもない。

むしろ丁寧に話を聞いてくれることもある。

そして話がまとまれば、比較的早くお金が振り込まれる。

利用者からすれば、

「思っていたほど怖くなかった」

「普通に話せる担当者だった」

「こんなに簡単に借りられるんだ」

という感覚になる。

このギャップが危険だ。

借りる前に持っていた強い警戒心が、実際の利用体験によって弱くなってしまうからだ。

最初はあれほど悩んでいたのに、一度問題なく借りられると、

「そこまで警戒しなくてもよかったのかもしれない」

と思ってしまう。

しかし、闇金が安全になったわけではない。

まだ返済トラブルが起きていないだけだ。

闇金に対する「免疫」がつく

一度闇金を利用すると、二度目からは心理的なハードルが大きく下がることがある。

最初は、

「闇金から借りてもいいのか」

と悩んでいた。

ところが一度利用すると、

「今回はどこから借りようか」

という考え方に変わってしまう。

これが、闇金に対する「免疫」がついた状態だ。

もちろん本当に危険に強くなったわけではない。

むしろ、危険を危険として感じる感覚が鈍くなったと考えたほうがいい。

そして闇金の利用が増える理由には、借入までの簡単さもある。

お金に困ったとき、比較的すぐに借りられたという経験がある。

すると次にお金が足りなくなったときも、再び闇金が選択肢に入ってくる。

1社目ほどの葛藤はない。

2社目、3社目になるにつれて、申し込みへの抵抗感はさらに薄くなっていく。

こうして借入件数が増えていく。

闇金は1件でも生活費を大きく圧迫する

本来であれば、闇金を1件利用した時点で危険性に気づく必要がある。

闇金への返済負担は重く、1件だけでも生活費をかなり削ることになるからだ。

給料が入っても、その中から返済に多くのお金が消えていく。

残ったお金で家賃、食費、光熱費、携帯料金などを支払わなければならない。

その時点で、

「この返済を続けたら生活できない」

と気づくことができれば、まだ状況は悪化しにくい。

しかし、実際には1件の段階で危険性を強く認識できる人ばかりではない。

借りた直後の安心感や、簡単に借りられた経験のほうが強く残ってしまうこともある。

生活費が足りなくなれば、

「また少し借りればいい」

と考える。

そして2件、3件と増えていく。

借金を返すために借金をする状態へ

複数の闇金を利用するようになると、借入の目的そのものが変わってくる。

最初は生活費や急な支払いのために借りたはずだった。

しかし件数が増えると、

闇金への返済をするために別の闇金から借りる

という状態になっていく。

いわゆる自転車操業だ。

外から見れば、

「借金を増やして返済しているだけ」

と分かる。

しかし本人の心理としては、

「今の返済を何とかしないといけない」

という気持ちのほうが強い。

だから新しい借金を作っているという感覚より、

「目の前の返済を乗り切るためにお金を作っている」

という感覚になってしまう。

ここにも、闇金利用が止まらなくなる心理がある。

「まずい」と気づくタイミングは人によって違う

闇金利用者が自分の状況を本当に危険だと感じるタイミングには個人差がある。

1件目で気づく人もいる。

複数社になって気づく人もいる。

さらに深刻な場合には、

口座にもお金がない。

財布にも現金がない。

生活費もない。

そして返済日が来ても払えない。

そこまで追い込まれて初めて、

「これは本当にまずい」

と気づくこともあるだろう。

つまり、危険が始まった瞬間と、本人が危険を実感する瞬間には大きなズレがある。

闇金利用者は危険性をまったく知らないのではない。

むしろ、

危険を実感するタイミングが遅れてしまう

というほうが近いのかもしれない。

返済を止められないのは恐怖心と責任感

返済が苦しくなっても、闇金への支払いを何とか続けようとする人はいる。

その心理には、大きく二つあると考えられる。

一つは恐怖心。

もう一つは責任感だ。

最初は、

「借りたお金だから返さなければいけない」

という責任感から返済している。

しかし返済が難しくなってくると、

「払わなかったら取り立てをされる」

「会社に電話されたら困る」

「家族に連絡されたくない」

という恐怖心が加わってくる。

すると本人の中でも、

責任感で払っているのか、

怖いから払っているのか、

分からなくなっていく。

そして、

「何としてでも返済しなければならない」

と自分自身を追い込んでしまう。

場合によっては、責任感が強い人ほど無理をすることもある。

生活費を削る。

知人から借りる。

さらに別の闇金へ申し込む。

そうして返済を続けようとしてしまう。

相談できないのは「自分までやばい人だと思われたくない」から

闇金問題では、

「なぜもっと早く相談しなかったのか」

と思われることがある。

しかし、相談できない心理にも理由がある。

利用者本人は、闇金から借りる前に強い警戒心を持っていた。

自分自身が、

「闇金はやばいところだ」

と知っている。

だからこそ、

「そんなところからお金を借りている自分まで、やばい人だと思われるのではないか」

と考えてしまう。

闇金は危険。

自分はその闇金から借りている。

だったら自分もおかしな人間だと思われるかもしれない。

この心理が、家族や知人への相談を難しくする。

そして誰にも相談できず、一人で返済方法を考える。

その結果、また別の闇金を利用してしまう。

つまり、

闇金を怖いと思っているからこそ、闇金について相談できない

という一見矛盾した心理が生まれる。

これも闇金利用を長期化させる原因の一つだろう。

取り立てが始まると最初の恐怖心が戻ってくる

返済ができなくなると、闇金側が取り立てに動くことがある。

このとき最初に利用者が異常を感じるのは、携帯電話への着信かもしれない。

短時間に大量の着信が残る。

何度も電話が鳴る。

そこで、

「こいつら本当にやばい」

と感じる。

危険を早い段階で察知できる人なら、その時点で弁護士や司法書士、状況によっては警察などへの相談を考えるだろう。

しかし、大量の着信だけではまだ深刻に考えない人もいる。

そうなると、次の段階に進む危険がある。

勤務先。

家族。

緊急連絡先。

そうした本人以外のところへ連絡が及ぶ可能性がある。

周囲への連絡や嫌がらせ、本人以外への返済要求などが始まれば、

それまでの、

「自分が返せば済む問題」

ではなくなる。

「周囲まで巻き込んでしまった問題」

へ変わる。

ここで初めて、強烈な恐怖を感じる人もいるだろう。

職場に知られると周囲の目まで怖くなる

闇金からの連絡が職場に入り、借入が知られてしまった場合、利用者は取り立て以外の心理的負担も抱えることになる。

周囲からどう見られているのか。

陰で何か言われているのではないか。

信用を失ったのではないか。

そんなことばかり考えてしまう。

実際に周囲がどう思っているかとは別に、本人自身が周囲の目を過剰に気にしてしまうこともある。

そうなれば仕事にも集中できない。

電話が鳴るたびに不安になる。

誰かが自分のほうを見ただけでも、

「闇金のことを話しているのではないか」

と感じてしまうこともあるだろう。

闇金問題が、金銭だけでなく職場での居場所にまで影響し始める。

家族に知られれば毎日の生活がお金の話になる

家庭内で闇金利用が発覚した場合も深刻だ。

「なぜ借りたのか」

「いくら借りているのか」

「ほかにも借金があるのか」

「本当にこれですべてなのか」

こうした会話が増える。

そして返済日が近づけば、またお金の話になる。

生活費が足りなければ、さらにお金の話になる。

毎日毎日、家庭の中がお金の問題ばかりになることもある。

そうなれば喧嘩が増えても不思議ではない。

利用者本人も、

「自分のせいで家族まで巻き込んでしまった」

という罪悪感を抱くようになる。

最初は単純に「お金が足りない」という問題だったものが、

闇金への返済問題になり、

最終的には、

家族や職場との人間関係まで失うかもしれない問題

へ変わっていく。

家族は責めるだけではなく一緒に現実を見る

家族が闇金利用を知ったとき、感情的になってしまうのは仕方がない。

しかし、本人を責め続けても問題は解決しない。

まずは現状を冷静に把握する必要がある。

何件利用しているのか。

どの程度の返済があるのか。

すでに取り立てが始まっているのか。

勤務先や緊急連絡先へ連絡されているのか。

生活費は残っているのか。

そのうえで、返済することだけを考えるのではなく、弁護士や司法書士などの相談先についても一緒に考えることが大切だろう。

職場への取り立てなどによって仕事を続けること自体が難しくなった場合には、最悪のケースとして退職を考えなければならないこともあるかもしれない。

その場合も、本人一人に任せるのではなく、次の仕事探しまで一緒に考えてあげる。

闇金問題を解決することだけでなく、

その後の生活を立て直すところまで考える

ことが重要になる。

職場では普段どおり接することも支えになる

一方、職場の同僚などが闇金問題を知った場合、必要以上に本人へ踏み込む必要はない。

むしろ、本人は周囲の視線を強く気にしている可能性がある。

だからこそ、

普段どおり仕事の話をする。

いつもどおり雑談をする。

場合によっては、少しくだらない話や笑える話をする。

そうして闇金のことばかり考えなくてもいい時間を作ってあげることも、一つの支えになる。

本人にとっては、

「周囲は今までどおり自分と接してくれている」

と感じられるだけでも大きい。

腫れ物のように扱われれば、さらに孤立してしまう。

普段どおり接することが、結果的に本人を支える場合もある。

闇金利用者の心理は「恐怖から始まり、恐怖に戻る」

闇金利用者の心理を一連の流れとして見ると、非常に特徴的だ。

最初は闇金を怖いと思う。

強い警戒心と抵抗感があり、申し込むまで葛藤する。

それでもお金が必要で、恐る恐る申し込む。

実際に借りてみると担当者は優しく、すぐにお金が入る。

そこで、

「思ったより怖くなかった」

と感じる。

警戒心が薄れ、闇金に対する抵抗感もなくなっていく。

さらに借入が簡単なことから利用件数が増えていく。

いわば、闇金に対する免疫がついてしまう。

しかし返済できなくなり、取り立てが始まる。

大量の着信。

勤務先への連絡。

家族や緊急連絡先への連絡。

周囲を巻き込むようになったところで、

「やっぱり闇金はやばかった」

と気づく。

そして最初に感じていた恐怖心が戻ってくる。

闇金利用者の心理は、

恐怖 → 葛藤 → 借入 → 安心 → 慣れ → 複数借入 → 返済困難 → 取り立て → 再び恐怖

という流れをたどることがある。

闇金は、借りた瞬間から必ず怖い顔を見せるわけではない。

むしろ最初は怖くないと感じることもある。

しかし、それによって警戒心が薄れ、利用が続いた先で、本来の危険性を知ることになる。

最初に感じた「闇金は怖い」という感覚は、間違っていたのではない。

一時的な安心感と便利さによって、その感覚を忘れていただけなのかもしれない。

そして取り立てが始まったとき、

なぜ昔から「闇金」と呼ばれ、恐れられてきたのか。

その理由を身をもって知ることになる。

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