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てあてなびはソフト闇金なのか?正規サービスに見える“つなぎ資金サポート”を検証

てあてなびの「つなぎ資金サポート」を検証するアイキャッチ画像。公的支援サイトのような見た目と、日率3%・手数料3,000円・最長14日程度の短期返済という条件を対比し、ソフト闇金との共通点に注意を促している。

「てあてなび」というサイトを初めて見たとき、筆者は正規のサービスなのではないかと思った。

サイト全体のデザインは比較的整っており、「公的支援制度ポータル」「使える制度、見つかる」といった表現が使われている。実際、生活に困っている人向けの公的支援制度についての記事も掲載されている。

ところが、サイトをさらに詳しく確認していくと印象が大きく変わった。

特に筆者が「これはソフト闇金型のサービスではないか」と確信したのが、つなぎ資金サポートの申込フォームと返済条件だった。

今回は、てあてなびがどのようなサービスなのか、なぜ一見すると正規サービスに見えるのか、そして実際のお金の流れがソフト闇金とどう似ているのかを検証していく。

てあてなびは一見すると公的支援の情報サイトに見える

てあてなびの大きな特徴は、最初から「ソフト闇金」「即日融資」などを前面に出したサイトではないことだ。

現在のサイトでは、公的支援制度を解説するポータルという位置づけを打ち出している。

さらに、提供している資金サービスも「融資」「貸付」ではなく、

「つなぎ資金サポート」

という名称になっている。

これだけを見ると、金融会社というより、

「生活に困っている人を支援するサービスなのではないか」

「公的給付金が入るまで企業が一時的に支援してくれるのではないか」

と受け取る人がいても不思議ではない。

実際、筆者自身も最初にサイトを見た段階では、ソフト闇金とは感じなかった。

ここが、今回もっとも注意すべきポイントである。

「融資」ではなく「つなぎ資金サポート」と表現している

金融サービスを探している人にとって、「融資」という言葉は非常に分かりやすい。

融資と書いてあれば、

  • 貸金業者なのか
  • 金利はいくらなのか
  • 貸金業登録はあるのか
  • 返済期間はどれくらいなのか

といった部分を警戒する人も多いだろう。

一方で、「つなぎ資金サポート」という言葉からは、金融業者特有の印象がかなり薄れる。

てあてなびのFAQでは、つなぎ資金サポートについて、公的支援制度の入金を待っている人などに1,000円から15万円までの一時的な資金を提供し、給料日や制度の入金日に返済するサービスだと説明している。

表現だけを見ると「生活支援」の延長のようにも感じられる。

しかし、実際の条件を見ると事情は変わってくる。

筆者がソフト闇金だと気づいたのは申込フォームだった

筆者が最初に違和感を持ったのは、トップページではない。

申込フォームまで進んだときだった。

入力を求められる個人情報そのものは、特別変わったものではなかった。

一般的な金融サービスでも見かけそうな項目が中心で、「緊急連絡先を大量に入力させる」「勤務先関係者の情報を細かく要求する」といった、見ただけでソフト闇金だと分かるようなフォームではない。

ところが、返済予定日を確認すると状況が違った。

返済期間が月単位ではなく、非常に短期間に設定されていたのである。

さらに、

小口・即日・短期返済

という条件が重なっていた。

筆者はここで、従来から見てきたソフト闇金の貸付構造にかなり近いと判断した。

重要なのは、怪しさが申込情報そのものではなく、返済サイクルに表れていることだ。

手数料3,000円+日率3%

さらに決定的なのが費用である。

てあてなびのFAQには、つなぎ資金サポートについて、

手数料3,000円+申込金額に対して日率3.0%×返済日数

がかかると記載されている。

しかも手数料と利息は振込時に差し引かれ、返済時には申込金額と同額を返済する仕組みと説明されている。

この「先引き」の構造も、ソフト闇金ではよく見られるものだ。

たとえば5万円を申し込み、10日間利用したと仮定する。

日率3%なら、10日分で15,000円。

さらに手数料3,000円がかかる。

表面上の申込金額は5万円でも、実際に利用者の手元に入る金額はそれより大きく減ることになる。

そして返済額は5万円である。

この資金の流れを見ると、「サポート」という名称から受ける印象とはかなり違う。

日率3%は正規の貸金業者の水準とは比較にならない

日率3%を単純に365日換算すると、年率では1,095%に相当する。

もちろん、実際には短期間の契約なので365日借り続けるという意味ではない。

それでも、正規の貸金業者に適用される金利水準との違いを見るには十分な数字である。

金融庁によれば、現在の出資法上の上限金利は年20%で、これを超える金利による貸付けは刑事罰の対象となる。また利息制限法では、元本額に応じ年15~20%が上限となっている。

金融庁も、違法な金融業者を判断する際には「登録業者かどうか」と「年20%を超える高金利ではないか」を確認するよう注意喚起している。

したがって、少なくともサイトに記載された「日率3%」という条件は、一般的な正規貸金業者の金利とはまったく異なる水準である。

てあてなびはソフト闇金と同列に考えていいのか

筆者は、てあてなびを従来型のソフト闇金と同列に考えていいと見ている。

理由は単純だ。

名称が違っても、お金の流れ自体が大きく変わらないからである。

ソフト闇金では一般的に、

申込み

短期間の資金提供

利息や手数料の先引き

7日、10日、14日など短期間で返済

という形が見られる。

てあてなびも、サイト上の表現こそ「つなぎ資金サポート」だが、

少額の資金を提供し、手数料と日数に応じた利息を取り、短期間で返済させる。

利用者側から見た資金の流れに注目すれば、ソフト闇金との共通点はかなり多い。

そのため、

「ソフト闇金と名乗っていないからソフト闇金ではない」

と判断するのは危険だと考えている。

一番危険なのは「正規業者だと思ったまま申し込むこと」

今回てあてなびを調査していて、筆者がもっとも危険だと感じたのは日率3%そのものではない。

もちろん金利水準も大きな問題だ。

しかし、条件を理解したうえで「これはソフト闇金型のサービスだ」と認識している人と、正規サービスだと思い込んで申し込む人とでは、リスクの認識がまったく違う。

もっとも注意したいのは後者だ。

サイト全体は公的支援制度の情報を扱っている。

名称は「てあてなび」。

サービス名称も「つなぎ資金サポート」。

申込フォームの入力項目も、一見しただけでは特別異常には見えない。

そのため、金融に詳しくない人や、生活費に困り冷静に比較する余裕がない人であれば、正規の支援サービスだと思って申し込みまで進んでしまう可能性がある。

ここが従来の「ソフト闇金○○」と堂々と名乗る業者との決定的な違いである。

「日率3%」と書いてあれば問題ないのか

では、サイト上に、

「貸付サービスです」

「日率3%です」

「短期間で返済してください」

と明確に書かれていれば、評価は変わるのだろうか。

筆者は変わらないと考えている。

なぜなら、そもそも現在のサイトにも手数料や日率3%という記載自体は存在しているからだ。

問題は、一つひとつの文言を掲載しているかどうかだけではない。

サイト全体から利用者がどのようなサービスだと認識するか

という点である。

公的支援制度の情報サイトという入口から入り、「つなぎ資金サポート」というサービスに誘導される。

その先に短期・高負担の資金提供が存在する。

この全体構造まで見なければ、今回の問題は理解しにくい。

なぜ「ソフト闇金」と名乗らないのか

これは推測になるが、集客という観点では合理性がある。

「ソフト闇金」と検索する人は、最初から闇金を利用する意思がある人に限られる。

市場としては非常に狭い。

さらに近年では「闇金」「ソフト闇金」という言葉そのものに警戒する利用者も多い。

それに対して、

「生活費が足りない」

「給付金が入るまでお金が必要」

「つなぎ資金が欲しい」

「公的支援を探している」

という層まで入口を広げれば、従来のソフト闇金とは違った集客が可能になる。

「融資」ではなく「サポート」と呼ぶことで、金融業者らしさも弱くなる。

一方で、この方法には弱点もある。

「ソフト闇金」という検索ワードを使わない以上、サイトそのものが認知されなければ利用者は集まらない。

そのため、SNS、口コミ、検索エンジンなどを通じて認知を広げられるかどうかが大きなポイントになるだろう。

逆に言えば、この集客方法が成功すれば、今後同じようにソフト闇金と名乗らず別名称で営業する業者が増える可能性も否定できない。

ソフト闇金は「名乗らない時代」に入っているのか

これまでソフト闇金は、自ら「ソフト闇金○○」と名乗り、

「1週間○割」

「10日○割」

「即日融資」

といった条件を堂々と掲載するケースが珍しくなかった。

しかし、「ソフト闇金」という看板自体には大きなデメリットがある。

利用者から警戒される。

検索エンジンやSNS上でも目立つ。

さらに外部から見ても何をしているサイトなのか分かりやすい。

それなら、屋号から「ソフト闇金」を外し、生活支援、つなぎ資金、個人間サポートなど別の名称を使いながら、実際には同じような短期資金提供を行う方が目立ちにくい。

てあてなびは、そうした**「ソフト闇金と名乗らないソフト闇金」**を考えるうえで、非常に興味深い事例だと筆者は考えている。

てあてなびを利用する前に確認してほしいこと

てあてなびに限らず、生活費や急な支払いのために資金を探す場合、サイトのデザインや「サポート」「支援」といった名称だけで安全性を判断してはいけない。

最低でも、

誰がお金を提供しているのか

貸金業登録は確認できるのか

実際に自分の口座へいくら振り込まれるのか

何日後にいくら返すのか

手数料を含めた実質的な負担はいくらになるのか

を確認する必要がある。

金融庁も、借入れを検討する際には貸金業登録の有無を確認し、年20%を超える高金利ではないか確認するよう呼びかけている。

結論:てあてなびは「見た目」ではなく資金の流れを見るべき

てあてなびを初めて見たとき、筆者自身も正規のサービスなのではないかと思った。

トップページだけを見れば、公的支援制度を案内する情報サイトという印象が強い。

しかし、申込フォームや返済期間、手数料、日率3%という条件まで確認すると、その印象は大きく変わった。

少額を即日で提供する。
利息と手数料を差し引いて振り込む。
短期間で申込金額を返済する。

このお金の流れを見れば、従来型のソフト闇金との共通点は非常に大きい。

今回もっとも伝えたいのは、

ソフト闇金は「ソフト闇金」と名乗っているとは限らない

ということだ。

サイトがきれいだから。

公的支援の記事が掲載されているから。

「融資」ではなく「サポート」と書かれているから。

それだけで正規サービスだと判断してはいけない。

むしろ今後は、名称よりも、

「いくら受け取り、何日後に、いくら返すのか」

という実際のお金の流れを見ることが、業者の実態を判断するうえでますます重要になってくるだろう。

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