ソフト闇金を利用していて、返済日が近づいているのにお金を用意できない。
そんな状況になると、「すぐ弁護士や司法書士に相談したほうがいい」と考える人もいるでしょう。
もちろん、弁護士や司法書士への相談が必要になるケースはあります。ヤミ金融については、金融庁も消費生活センターや弁護士会などへの相談を案内しており、脅迫的な取り立てなどについては警察への相談も案内しています。
ただ、現在すでにソフト闇金を利用している人にとって、最初から第三者への相談だけを考えるのが、本当に唯一の選択肢なのでしょうか。
この記事では、まずは融資を担当したソフト闇金の担当者に現在の状況を伝えて相談し、それでも解決できない場合や危険を感じた場合に、弁護士・司法書士・警察などへの相談を検討するという考え方について解説します。
借りるときに相談したなら、返せないときもまず相談する

そもそも、ソフト闇金から初めてお金を借りたときのことを考えてみてください。
利用者は、
「今日どうしてもお金が必要だ」
「生活費が足りない」
「他では借りられない」
といった事情を担当者に伝え、そのうえで担当者側が融資するかどうかを判断しています。
違法な貸付である可能性があることとは別に、そのとき実際にお金が振り込まれ、そのお金によって利用者がその場を乗り切れたというケースもあるでしょう。
そう考えれば、今度は返済に困ったときにも、まずその担当者に相談するという考え方があります。
返済日に突然連絡を無視する。
電話に出なくなる。
何も説明しないまま第三者を介入させる。
こうした動きよりも、まず「現在こういう状況です」と伝えるほうが、問題を大きくしないための選択肢になり得ます。
担当者には何を相談すればいいのか
単に、
「払えません」
とだけ伝えるのでは不十分です。
まず自分の借入状況を整理しましょう。
担当者に伝えたいのは、主に次のような内容です。
現在利用しているソフト闇金などの借入件数、借入総額、そして今回の支払いが本当にできるのか、できないのか。
ここを曖昧にしてはいけません。
「たぶん払えます」
「なんとかします」
と言っておきながら、結局支払えなければ、状況がさらに悪化する可能性があります。
今の収入や手元のお金を確認したうえで、
「この日なら払える」
「今回は全額は難しい」
「現状では支払いの目処が立っていない」
など、現状をできる限り正確に伝えることが重要です。
担当者がどんな対応をするかを見る
相談したあとは、担当者の反応を冷静に見ます。
重要なのは、こちらの事情を親身になって聞こうとしているかどうかです。
たとえば、
「いつなら支払えそうですか?」
「今いくらなら用意できますか?」
「今回は返済日を延ばしましょうか」
など、現実的な話し合いをしようとしているのであれば、少なくとも相談自体は成立しています。
また、担当者側から返済日の延長などを提案してくれる場合もあるでしょう。
もちろん、条件については慎重に確認する必要がありますが、少なくとも感情的にならず話し合いが続いているのであれば、まずはその内容を確認するという考え方があります。
「払えないなら取り立てに入る」と言われたら話は別
一方で、担当者の態度が変わったら注意が必要です。
たとえば、
「そんな個人的な事情は知らない」
「約束なんだから払え」
「払えないなら取り立てに入る」
といった発言が出てきた場合です。
ここまで来ると、単なる返済相談ではなくなってきます。
特に、脅迫的な発言や勤務先・家族への連絡をほのめかす発言があれば、担当者との話し合いだけで解決しようとすることには危険があります。
金融庁は、取り立てに際して人を脅したり困惑させたりする行為について規制があり、正当な理由なく勤務先へ電話・訪問する行為や、第三者へみだりに返済を要求する行為などについても規制があると説明しています。これは無登録業者についても罰則の対象となり得ます。
このような段階に入ったら、弁護士や司法書士への相談をすぐに検討すべきでしょう。
弁護士・司法書士への相談は「担当者と話ができなくなったとき」の重要な選択肢

この記事で言いたいのは、「弁護士や司法書士に相談するな」ということではありません。
むしろ逆です。
担当者との話し合いが成立しなくなったときには、速やかに専門家を頼るべきです。
ヤミ金融問題に対応している弁護士や司法書士であれば、今後どのように対応すべきかについて専門的な判断を求めることができます。
法テラスでもヤミ金に関する相談情報を案内しています。
重要なのは、状況を見ながら相談先を切り替えることです。
担当者が話を聞いている段階なら、まず現状を説明する。
しかし、威圧的な発言が出た。
取り立てを明言された。
家族や勤務先への連絡をほのめかされた。
身の危険を感じる。
このような状態になれば、「もう少し話せば分かってもらえるかもしれない」と無理に交渉を続ける必要はありません。
専門家へ相談するタイミングです。
取り立てや脅迫が始まったら警察への相談も考える

さらに問題が進み、実際に脅迫や違法な取り立てが行われるようになった場合には、警察への相談も選択肢になります。
警察庁はヤミ金融対策として、相談への適切な対応と、違法な取り立て行為への厳正な対処を掲げています。
警察も、ヤミ金融に関連する暴行・脅迫などをヤミ金融事犯として扱っています。
警察に相談すること自体が悪いわけではありません。
ただし、警察が必要になるほど問題が大きくなれば、家族や勤務先など周囲を完全に巻き込まずに済むとは限りません。
だからこそ、問題がまだ小さいうちに動くことが重要です。
「家族や会社に知られたくない」なら、なおさら放置しない
ソフト闇金を利用している人の中には、
「家族には絶対知られたくない」
「会社に電話されたら困る」
という人も多いでしょう。
そうであるなら、返済できない状態になったときに一番避けたいのは、何もせず放置することです。
連絡を無視し続ければ、相手が別の連絡先を使おうとする可能性があります。
実際、警察もヤミ金融業者について、親族や勤務先などの連絡先を聞き出そうとする業者に注意するよう呼びかけています。
だからこそ、
払えないと分かった時点で担当者に連絡する。
これが最初の行動になります。
そのうえで、相手の対応を見極めます。
ソフト闇金だからこそ、正論だけではなく現実的に動く
ソフト闇金は、名前に「ソフト」と付いていても、法的に安全な金融業者であることを意味しません。
無登録営業や法定上限を超える高金利での貸付であれば、一般にヤミ金融の問題になります。警察も、無登録業者や出資法の上限を超える金利を取る業者をヤミ金融として注意喚起しています。
だから、
「違法なんだから全部無視すればいい」
という単純な話でもありません。
反対に、
「怖いから相手の要求には全部従う」
という話でもありません。
大切なのは、できるだけ問題を大きくしないように動きながら、危険なラインを越えたらすぐ外部の専門家へ切り替えることです。
まとめ|返済に困ったら、まず現状を伝える。そして危険を感じたらすぐ切り替える
現在ソフト闇金を利用していて返済に困っているのであれば、まず自分の状況を整理してみてください。
借入先は何件あるのか。
合計でいくら借りているのか。
今回の返済はいくら必要なのか。
本当に支払えるのか。
いつなら支払えるのか。
それを整理したうえで、まず担当者に現在の状況を伝えるという考え方があります。
借りるときにお金がないことを相談した相手なのですから、返済に困ったときにも相談する。
そして、その相談に担当者がどう応じるのかを見る。
話を聞いてくれる。
感情的になっていない。
返済日の延長など、現実的な相談ができる。
この状態なら、まず話し合いを続ける余地があります。
しかし、
「事情なんて知らない」
「払えないなら取り立てする」
などの発言が出たり、脅迫や家族・勤務先への連絡をほのめかされたりしたなら、そこが切り替えるタイミングです。
その段階では弁護士や司法書士への相談を検討し、実際の脅迫や危険な取り立てがあれば警察への相談も視野に入れます。金融庁も、違法な金融業者による被害について弁護士会などへの相談、脅迫的な取り立てについて警察への相談を案内しています。
最初から問題を大きくする必要はありません。しかし、危険になってから一人で抱え込む必要もありません。
ソフト闇金の返済問題では、「誰に相談するか」だけではなく、どの段階で相談先を切り替えるかまで考えて行動することが大切です。





